〈 笑顔の効果_第2話 〉4o5o+ _vol.2
さて、前回の続きとなります「笑顔の効果」について。
vol.1ではアンチエイジング効果について解説しました。
そして、今回の2つのテーマは「フィードバック効果」と「免疫力アップ効果」です。
みなさん「表情フィードバックの仮説」って、聞いた事ありますか?
「感情が表情を生み出すのではなく、表情が感情を作り出すのではないか」という仮説です。
わかりやすく例えると「人は悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ」という理論。わかったようでちょっと理解しにくい理論ですよね。
当然、脳と感情、表情はつながっていますが、さらに言い換えると「自分の作る顔の表情で脳をだましちゃえ!」ということなのでしょう。Vol.1でお話したサンドバックの時の感情もこれにあたるのだと思います。
滅多にない日常あるあるですが、こんな経験した事ないですか?
悔しくて涙したり、愛する人やペットとの別れに1人で涙をボロボロ流しながら落ち込む夜…..。そんなとき突然、今の悲しい自分の感情に反して、急に鏡に向かって「ニコッ」と微笑みかけた経験、ありませんか? よく、泣いた最後に声を出して笑う人って周りにいませんでしたか?お酒に酔った場面では特に。
「今の暗い気分を払拭したい」「前向きにポジティブに考えたい」という、表情フィードバック仮説にもとずく無意識の行動がそれではないでしょうか。負の感情を笑顔でリセットする。つくり笑いも自分を救う1つの手段だと言う事です。
昔、俳優の竹中直人さんが「笑いながら怒る人」っていうのを演じてましたけど、これってかなり脳が混乱しそうですね(^^;) 是非、挑戦してみてください!
もうひとつ大切な効果が、健康に直接関係してくる、笑顔による「免疫力アップ効果」。
すでにご存知の方も多いこの効果。
医者から余命何ヶ月と宣告されて見放されていたがん患者が、いつの間にか治ってしまったって話、テレビでよく見ますよね。宣告の後、開き直って笑顔でポジティブに生活している人だからこその結果ですが、医学や科学でも証明できない事がまだまだいっぱい笑顔にはつまっています。がん細胞やウイルスなど悪い病気を退治してくれる「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」が笑顔により活性化されることで、免疫力が高まり病気に強い体を作ってくれるのです。NK細胞はストレスやうつ症状にも弱いのですが、その2つの症状を改善するのも“笑顔”ですからね。
患者さんがふさぎ込まずいつも笑顔でいると、ミラー効果で目の前の人も反射的に笑顔になる。その相手の笑顔がまた自分に還ってくる、というプラスのループ効果。
「伝染」って言葉はマイナスワードにとられがちですけど、笑顔の伝染は自分も、周りも、家族も、そして世界も明るく幸せにしてくれる唯一無二のお薬なんだな、と感じます。
職場でモヤモヤ、更年期でイライラ、運転中にムカムカ、こんな周りのストレスも、
あなたの「笑顔のお薬」を処方してあげてくださいね。
さぁ今日から、一日の終わりに鏡に向かって「ニコッ」と笑ってみませんか。